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5.面と線

 図形を描くにあたって、承知しておかなければならないのは、図形は、面と線という要素で構成されているということ。下の四角形(a)の面はグレーで、線は黒になっています。この色は、カラーパレットから好きなものを選んで、次の四角形(b)のように変えることが出来ます。それでは、その次の四角形(c)ですが、これはどうでしょう。

(c)は、二通りに解釈できます。一つは、面は白で線は黒、二つ目は、面は素通しで線は黒。ここでは、(c)は後者といたしましょう。この特徴は、面が抜けているので、下に重なっている図形を見ることが出来ること。しかし、線上をつかまないと移動させることが出来ません。

 面と線の設定は、下のような【属性パレット】からなされます。バケツからペンキが流れるアイコンが面色の設定で、ペンシルのアイコンが線色の設定になります。上の図形(a)(b)(c)に対応させて順番に並べています。(c)に対応する面の設定は「なし」が選ばれています。

 パレット内の白い小窓の線と数字は、線種、線幅を意味します。この例では、0.35ミリの実線が選択されてます。この窓をクリックして破線なども色々と選ぶことが出来ます。その下の三角は矢印で、各種選べ、ワンクリックで線の先端につけることが出来ます。地の目線などに使えます。

■面に色をつけてのパターンメーキングはカラフルで楽しそうですが、パーツを切り込んで重ねたときに、何ミリ重なっているのか見えなくなってしまいます。また、面のどこをつかんでも移動させることができるので、うっかり図形を動かしてしまうことがあります。パターンメーキングには、(c)のような「面なし」の設定がよいと言えます。ただし、面が存在しないのではなく、「面が隠されている」ということを念頭に入れておいてください。もう少し説明いたしましょう。下図をご覧ください。

 図[A]は、四角形(c)を4辺に分解させたところです。この線分をつないでも、(c)の形を作ることができますが、このような図形は見かけは同じでも面が存在しないので、図[B]のように分割させることは出来ません。対して、「面が隠されている図形」は、基本的な特性は面ありと同じで、分割や変形などの加工をすることが出来るということです。

■面に色はなくても、線の色を変えて、パーツを区別することが出来ます。プリントのときには、黒ではなくグレーを選ぶと、鉛筆で引いたようないい感じになります。