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■スタイルブック

001ジャケットの基本ライン

全33ページ 価格 \1,500
使用原型: ミスМジャケット原型


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■■■ A good pattern has a good process

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1.平凡からはじめましょう

ファッションにおいて、平凡と言われることは才能がないと言われることと同じで、だから、デザイナーは、オリジナリティーを発揮しようと必死になります。

しかし、着るものというのは人という対象があって、他のアートのように完全に自由ではありえません。平凡を軽視して、クリエイティブであろうとするのは、根のない観葉植物みたいなもので、長続きしません。

そこで、平凡を見直してみませんか、という普通の提案です。

まずは、ジャケットの平凡なライン(切り替え線)として、4つ取り上げました。

何もないところから、アイデアを発揮するのは大変なことですが、「4つの切り替え線から発展せよ」という課題があれば、色々と面白いものが浮かんできそうですね。ここから発展させるデザインの広がりは無限です。そのためには、しっかりとした土台を作っておきたいものです。

プリンセスライン写真 カーヴライン写真 テーラードライン1写真 テーラードライン写真

※衿ぐりのユルミはテーラードカラーの折り返りのために必要な分量です

■ジャケットの基本ライン

プリンセスライン

構造的に自然な切り替え線です。ダーツ分量の処理に頭を悩ませることもなく、すべて消化されます。

カーヴライン

バストポイントに向かって小さなダーツをとるのはちょっと野暮(?)なので、イセで処理することにすると、その分量が多くならないようにしたいものです。

テーラードライン1

ノーダーツのテーラードラインです。テーラードの前切り替え位置は、バストから遠く脇寄りになるので、胸ダーツの処理に悩むところですね。では…

テーラードライン2

しっかりと脇ダーツをとって、高さのあるバストを作ります。1に比べると、前ウエストダーツが中心側に移動されていて、バストポイントが強調されてセクシーです。