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4.シルエットを作る


スカート原型のトワル


 上写真は、トワル(綿布)で組み立てたスカート原型です。下図は、そのパターンです。今回は、このストレートなシルエットを変化させてAラインスカートを作ってみます。


スカート原型のパターン



図1 展開線を入れる


[図 1] 展開線を入れます。まず、ダーツ止まりを結んで山なりに自然なカーヴ線を描きます。この線は腰骨にそうように描かれ、構成上の重要な線です。この線を腰山線と呼ぶことにします。つぎに、前後の第1ダーツ止まりから裾まで垂直線を引き、その線と脇線の中間にさらに垂直線を引いて、腰山線との交点をa、b、c、dとします。


図2 裾を切り開く


[図 2] 腰山線をaからb、cからdまで切り込み、前後ダーツを畳む反動で、a、b、c、dを基点に裾をそれぞれ2センチずつ切り開きます。前後脇線では1センチずつ開きます。このように分散して切り開くことで、自然な広がりが得られます。


セミタイトスカートの完成トワル


 Aラインスカートの完成です。側面から見ても裾に広がりが出ていて歩きやすいスカートになっています。この例はタテ糸とヨコ糸が張り合ってシルエットが構成されていますが、切り開き分量をもっと多くすると、フレアースカートになります。


図3 完成パターンと原型との比較


[図 3] もとの原型に完成したAラインスカートのパターンを重ねてみます。ダーツ分量が減少していることが分かりますが、その割合は、第1ダーツと第2ダーツとでは一定ではありません。これを○○式で製図するのは大変ですね。立体的に作られた原型を使って立体的な方法でシルエットを作りましょう!ということでした。