立体から形を作り、得られたダーツを展開することによって様々なデザインが生まれます。その効果的な方法の一つとしてギャザーがあります。上のスタイル画は、学習のためのスタイルというぐらいにスタンダードなブラウスです。このパターン展開を通して、ダーツの移動、分散、切り替え線 を実践的に学ぶことが出来ます。
パターンには左右がありますが、展開は右側を使用します。左側を使った解説書もありますが、ドレーピングでは人台の右側に着せつけますから、いちいち平面で書き換えたのでは効率がわるくなります。では、図1をご覧ください。基本原型から展開するところです。まず、用語の説明をいたしますと、CF(center front)は前中心、CB(center back)は後ろ中心、BLはバストラインです。また、袖ぐりの合印(ノッチ)X、Yは、腕の運動の基点になり、身頃と袖との関係において常に基準となる重要なポイントで、カナメ(要)位置と呼ばれています。Yのノッチが二重になっているのはWノッチと呼ばれ、前後の区別を明確にするためです。